三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
川越養魚場できる
三重県は千キロの海岸線をもっている。浜島の本場はほぼ県の中央とはいえ、伊勢湾奥の漁場にはやはり遠い。北勢地方の漁業者が早くから切望していた試験施設の設置がやっと昭和2年に県議会で可決され、3年後の昭和5年8月18日開場にこぎつけた。 |
昭和5年8月開設当時の川越養魚場 |
場所は三重郡川越村大字亀崎新田。敷地面積4,248坪、建物総面積137坪、養魚試験池39面・1,957坪。総工費は4万7,775円だった。
事業の内容としては、浅海増殖に関する事業と淡水養殖に関する事業を行った。
川越養魚場は昭和12年、川越支場に、昭和28年、伊勢湾分場に改称された。
三重県水産試験場 川越養魚場の平面図 施設の配置がわかる