三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
寒天製造試験
三重県下の大正末年における天草(石花菜17、18万貫、ほかに鬼草、平草、鳥足など)の原藻総生産量はほぼ30万貫もあるが、ほとんどは寒天に製造されることなく出荷されている。もし、これを寒天にできれば90万円にもなるのでなんとかしたいと、多気郡川添村で試験を始めた。寒天製造には凝固のための寒冷度、湿度、日照など気象条件が難しく、大正14年の事業報告には積極的な評価はない。
多気郡川添村(現・大台町)での寒天づくり
三重県下の大正末年における天草(石花菜17、18万貫、ほかに鬼草、平草、鳥足など)の原藻総生産量はほぼ30万貫もあるが、ほとんどは寒天に製造されることなく出荷されている。もし、これを寒天にできれば90万円にもなるのでなんとかしたいと、多気郡川添村で試験を始めた。寒天製造には凝固のための寒冷度、湿度、日照など気象条件が難しく、大正14年の事業報告には積極的な評価はない。
多気郡川添村(現・大台町)での寒天づくり