三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
さくら乾と魚開き機械紹介
熊野灘でアジの豊漁がつづいたことにより、試験場では大正11年には、長崎県下で生産されていた末広乾(さくら乾)すなわらミリン干しの製造を試み、漁業者を集め研究会を開いている。
翌大正12年の事業報告では「ボーニングマシン」なるアジやサンマ、サバを「裁割スル機械」の紹介をしている。この機械は最近ドイツで発明されたもので、裁割と同時に臓腑を除去し洗浄する装置だといっている。こんな最新機械が事業報告に紹介されているのが面白い。
水試が開いた末広乾(さくら乾)研究会の会場
ボーニングマシンの図
本機ハ最近ドイツデ発明サレタ魚類ヲ截割スル機械デ先ヅ上図1図ノ如キ生魚ヲ図ノ如ク機ニカケルト第一二2図如ク頭ヲ除去サレ続イテ自動的ニ作用シ次ノ工程ニ入リ3及4図ノ如ク截割セラレ同時ニ臓腑ト骨ヲ除去サレ・・・
(事業報告より)
「ボーニングマシン」は自動魚切り開き機械