沿岸定線観測結果
2015年8月熊野灘(3-4日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は24.6~30.0℃、50mでは16.8~26.9℃、100mでは14.1~23.1℃、200mでは10.3~18.7℃の範囲にあった。表面ではStn.22で平年より1.5℃低めの24.6℃の他は広域で平年より1~3℃も高い27~29℃前後であった。Stn.8の表面水温29.1℃とStn.20の表面水温29.0℃は、ともに1966年の観測開始以来、年間を通しての最高水温を更新した。一方、Stn.8の20mでは平年より2.9℃も低い20.3℃で、高水温はごく表面に限られていた。50mでは黒潮域を除いて平年並~1℃程度低め、100m~200mでは黒潮域を除いてほぼ平年並であった。
表面の塩分は29.99~33.27、20mの塩分は33.58~34.52の範囲にあり、表面では沿岸域を中心に平年よりかなり低め、20mでは平年並~低めであった。
観測時の黒潮北縁は33°20′N付近にあり、黒潮北縁域では5ノット前後の非常に速い流れが観測された。黒潮の表層水温は29~30℃であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(右図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
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