沿岸定線観測結果
2014年9月熊野灘(2-3日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は23.5~28.8℃、50mでは15.0~26.4℃、100mでは12.7~22.7℃、200mでは9.4~18.5℃の範囲にあった。黒潮域を除き、表面では平年より2~3℃低め、50mでは北中部沿岸で平年並~2℃高めの他は平年より2~3℃低め、100m~200mでは北中部沿岸でほぼ平年並の他は平年より1~2℃低めであった。黒潮域を除く表層では9月としては顕著な低水温で、Stn.5の表面とStn.12の20mでは1966年の観測開始以来9月としては最低水温を更新した。
表面の塩分は31.40~34.39、20mの塩分は33.15~34.39の範囲にあり、表面では北中部沿岸で平年並~やや低めの他はほぼ平年並、20mでは北中部沿岸で平年より低め~かなり低めの他は平年並~やや低めであった。
観測時の黒潮北縁は33°20~25′N付近にあり、黒潮北縁域で東へ4ノット以上の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は28℃台であった。
なお、今月の観測では大王埼沖から2ノット前後の強い南西流がみられ、三木埼沿岸から南北へ振り分けられていた。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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