沿岸定線観測結果
2014年8月熊野灘(18-19日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は23.5~28.8℃、50mでは14.4~26.4℃、100mでは11.9~21.8℃、200mでは9.8~17.9℃の範囲にあった。黒潮域を除き、表面~50mでは平年並~3℃低め、100mでは平年より1~3℃程度低め、200mでは平年並~1℃程度低めであった。50m~100m層を中心とした極端な低水温傾向が7月から続き、一部の測点では観測開始以来8月としては2位または3位の低水温であった。
表面の塩分は32.14~34.16、20mの塩分は33.83~34.34の範囲にあり、黒潮北縁域で平年より低めの他は、ほぼ平年並であった。7月に引き続き、100m~200mの塩分は黒潮域を除き平年よりかなり低めであった。
観測時の黒潮北縁は33°20~25′N付近にあり、黒潮北縁域で東へ3.5ノット以上の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は28℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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