沿岸定線観測結果
2014年7月熊野灘(1-2日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は22.4~25.5℃、50mでは14.1~22.9℃、100mでは11.8~19.6℃、200mでは9.1~17.6℃の範囲にあった。表面では平年並~やや低め、50m~100mでは平年より1~3℃程度低め、200mでは黒潮域で平年並の他は平年より1~2℃低めであった。表面を除き低水温が顕著で、Stn.23では20m~100mで1973年の観測開始以来7月としては最低水温を更新した。Stn.5の200mでは1968年の観測開始以来7月としては最低水温を更新した。
表面の塩分は32.60~34.31、20mの塩分は34.05~34.53の範囲にあり、北部沿岸の表面で平年より高めの他は、ほぼ平年並であった。なお、100m~200mの塩分は黒潮域を除き平年よりかなり低めで、観測開始以来7月としては最低塩分を更新した測点があった。
観測時の黒潮北縁は33°20~25′N付近にあり、黒潮北縁域で東へ4ノット程度の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は25℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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