沿岸定線観測結果
2014年6月熊野灘(2-3日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は20.1~24.7℃、50mでは15.4~22.8℃、100mでは13.7~21.0℃、200mでは10.4~18.0℃の範囲にあった。表面では先月より約3℃昇温し、熊野灘北中部と黒潮域で平年並、熊野灘南部沿岸で平年より1℃程度低めであった。50m~100mでは黒潮域で平年よりやや高め他は平年より1~2℃低め、200mでは黒潮域で平年よりやや高めの他はほぼ平年並であった。
表面の塩分は32.98~34.60、20mの塩分は34.13~34.63の範囲にあり、沿岸域の表層で先月観測された極端な低塩分は解消し、表層塩分は全域でほぼ平年並であった。
観測時の黒潮北縁は33°25~30′N付近にあり、黒潮北縁域で東へ4ノット以上の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は24℃台であった。
なお、今月の観測では熊野灘中部を中心に夜光虫(Noctiluca scintillans)による着色域が広範囲で見られた。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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