沿岸定線観測結果
2013年8月熊野灘(5-6日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は27.5~29.0℃、50mでは18.6~21.4℃、100mでは15.8~17.6℃、200mでは11.4~12.9℃の範囲にあった。表面では平年より1~2℃高めで、29℃を超えたStn.9では1966年の観測開始以来の最高水温を更新した。50m~200m層では平年並~2℃程度高めであった。なお、Stns.29,30では黒潮が離岸していたため、黒潮流軸内に位置する年と比べて1~5℃程度も低めであった。
表面の塩分は31.63~34.01、20mの塩分は33.97~34.36の範囲にあり、表面ではStns.20,22で低めの他は平年より高め、20m層では全域でほぼ平年並であった。
観測時の黒潮は潮岬沖で離岸し、熊野灘沖で大きく離岸していた(B型流路)。そのため、今回は黒潮を観測することはできなかった。
熊野灘北中部沖合域では黒潮内側反流に伴う1ノット前後の西向きの流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 岡田 誠
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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