沿岸定線観測結果
2013年4月熊野灘(4-5日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は18.6~22.1℃、50m水温は16.3~21.9℃、100mでは15.1~21.1℃、200mでは13.2~19.1℃の範囲にあった。調査時は黒潮小蛇行が潮岬沖を通過中で、蛇行北上部が熊野灘へ直接流入していたため、4月上旬としては記録的な高水温であった。表面水温は平年より2~4℃程度高め、50m~100m層では平年並~4℃程度高め、200m層では平年より1~3℃程度高めであった。Stns.9,11の表面、Stns.1,5,8,9,11,12の20m層、Stns.6,9の50m層では1966年の観測開始以来4月としては最高水温を更新した。
表面の塩分は34.62~34.71、20mの塩分は34.61~34.71の範囲にあり、表層、20m層共に北部で平年よりやや低めの他は、ほほ平年並であった。
4月4日観測時は黒潮が南から熊野灘へ流入していたため、熊野灘南部沿岸から中部沖合では北東から東向きに2~3ノット程度の強い流れが観測された。黒潮域の表層水温は21℃台で、表面では22℃を超えるところもあった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博・岡田 誠
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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