旬のおさかな情報
No.34 マサバ 2017年3月14日
マサバ
マイワシに引き続き、マサバが好漁となっています。
まき網では、尾叉長30cm前後の小型魚と、36cm前後の大型魚が漁獲されていますが、
鮮魚向けは主に大型の魚です。
なお、今年の特徴は小型であっても成熟していることで、どちらも産卵回遊の魚だと判断されます。
マサバ 南伊勢町奈屋浦 平成29年2月22日
マサバは北海道の沖合まで北上回遊する魚群が資源の主体であり、今熊野灘で漁獲されている魚は魚体や漁期、漁獲量の特徴から沖合を回遊してきた魚だと考えられます。マサバは年中見ることができますが、これだけまとまって漁獲されるのはこの時期だけです。
マサバ 南伊勢町奈屋浦 平成29年2月22日
まるまるとした魚体は産卵に備えて卵巣や精巣が発達していることもありますが、やはり餌の豊富な北の海域から回遊してきた魚は良く脂がのっているようです。秋の三陸ほどではないですが、十分な味わいを堪能できます。マサバ 南伊勢町奈屋浦 平成29年2月22日
特別大きなマサバを測定しましたのでご紹介します。尾叉長は41㎝で、珍しいというほどのことはありませんが、1.3㎏という体重はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか?これだけ体にボリュームがあると、片手で体をつかんで持ち上げることは困難です。
マサバ 南伊勢町奈屋浦 平成29年2月22日
このような大きな魚は特別扱いで、特大銘柄として選別されています。スーパーなどの店頭でこのような魚を見かけることは珍しいと思いますが、市場で見ていると結構な数が水揚げされています。いったいどこへ売られていくのか、不思議です。
(2017年3月14日掲載 企画・資源利用研究課)