移動林業研究所
平成21年12月10日(木)移動林業研究所を開催しました。
(1) 紀和町和気ほかの前田商工(株)所有林の現地調査を実施しました。
愛媛県において選抜された、初期成長に優れたヒノキ品種「上高2号」の植栽地のうち、林齢の異なる3カ所の森林の現地調査を行った。
ア.熊野市紀和町和気(H12植栽、1回下刈り後獣害を受け放置、その後除伐)
獣害を受けた後、脇の枝が立ってきて成長したとのこと。遠方から見ると、ひどい獣害にあった森林のよ うには見えなかった(樹高5m程度)。
イ.熊野市紀和町楊枝川(H16ころ植栽)
獣害防止柵を設置したが、内部に入られ被害を受けたとのこと。順調に生育しているように見えた。
ア.熊野市紀和町矢ノ川(H21植栽:前生樹は100年生以上)
獣害防止柵は設置されておらず、植栽木全てが食害により盆栽化している。これ以上食害を受ければ枯死する可能性もあるとのこと。無下刈り、獣害防止柵なしなので、雑草がもっと生えた方が被害にあいにくいとのこと。
その後、座学
ア.低コスト造林試験中間報告(防護ネットなし、下刈りなし)
イ.ニホンジカによる森林被害の実態と防除
ウ.造林初期における保育コスト低減に向けた取り組み
を実施しました。