第11回移動林業研究所を開催しました。
第9回三重県森林ボランティア交流大会が、平成27年11月29日(日)に県内の森林ボランティア8団体25名が参加して、松阪市伊勢寺町の松阪森林公園で開催されました。
最近、三重県内での被害拡大が目立っているナラ枯れについて講演の要請があり、移動林業研究所として、研究員が「県内のナラ枯れの実態と被害対策」についてスライドで詳しく説明しました。県内での被害の拡大状況、カシノナガキクイムシとナラ菌の関わりによる枯死被害のメカニズムや被害程度に応じた対策のほか、被害で枯死しているナラ類はこれまで里山の管理の過程で適度に伐採され、利用されていたものが、利用されなくなり大径化してカシノナガキクイムシの加 害を受けやすくなったことが大きいと説明しました。大部分の参加者は、実際に下刈りや除間伐などの里山整備を行っていることから、多岐にわたる現実的な質問が相次ぎ、十分な意見交換ができました。
ナラ枯れ被害の実態と被害対策に関する講義