第8回移動林業研究所を開催しました。
平成27年10月8日(木)、9日(金)の2日間にわたり、松阪飯南森林組合および現地山林において、移動林業研究所を開催しました。これは松阪飯南森林 組合からの申し込みを受けて実施したもので、1日目の午前に研究員が「再造林地におけるシカ対策」について説明した後、参加者のみなさんと現在実施してい る対策の問題点、今後の課題について活発な意見交換を行いました。午後は粥見地区の山林に移動し、設置されたシカ侵入防止柵の現状を確認しました。現地に 赴くと、網に穴が開いているところや、土砂で柵が押されて傾いたため高さが不十分なところがあるなど、被害軽減のためには設置場所の選定や定期的な見回り が必要であることを再確認していただきました。
2日目は、シカ被害対策について先進的な取り組みを実施している紀北町の速水林業を視察しました。山林管理事務所でシカ侵入防止柵の構造や設置方法、被害 軽減のための下刈り省略などシカ対策について説明を受けました。その後、現地に移動してシカ侵入防止柵の設置箇所を見学しました。下刈りを省略すると本当 にシカの侵入を抑止できるのか、どのくらいの面積で柵を設置するのか、など活発な意見交換が行われました。
再造林地におけるシカ対策について説明
シカ侵入防止柵を設置する際の注意点を指導
シカ侵入防止柵の構造を確認する森林組合の職員