西山古墳
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上の写真は、水田から東方向に古墳を臨むところです。 写真右手に農業研究所があります。 右上の写真は、古墳の墳丘の頂上付近です。 右下の写真は、古墳を望む航空写真です。 手前の建物が農業研究所です。 上方向が北です。 |
説明
西山古墳は全長43.6m、前方部26.1mの前方後方墳です。これまで盗掘や土砂の採取で一部改変されており、現在は当時とは異なった姿になっています。 古墳は墳丘に葺石などの外表施設は設けず、南側に周溝が確認されています。測量調査では後方部西側に造り出し状突起が確認され、墳丘外に別区が存在する可能性があります。
年代については墳丘の形態などから四世紀前半段階の古墳であると想定され、旧嬉野町内の前方後方墳の中でも最古の形式の古墳である可能性があります。町内には他に向山古墳、筒野古墳(一志君塚)などの前方後方墳があります。
現在は、クヌギ、マツ、サクラ、ササススキなどに覆われています。 古墳の東部に隣接する丘陵地の西山(標高30.8m)は、一志断層の東に広く分布する新第三紀層鮮新世奄芸層群の一部で泥岩、砂岩で構成されています。土壌は未熟土(Immature Soils)で腐植層の発達は弱く、養分状態は不良です。