試験研究内容
<2026年度研究概要>
1.スマート害虫モニタリングシステム(LED光源)の実用性の検討(執行委任・2026年)
従来の予察灯による調査は捕殺虫の判別と計数に時間と労力を要し、情報提供に時間がかかることが課題となっている。そこで、AIによる画像判定を用いたスマート害虫モニタリングシステム(LED光源)を設置し、害虫判別・計数を省力化・迅速化することで予察情報提供の円滑を目指す。
連携先:三重県病害虫防除所

2.輸出植物検疫に係るエビデンスの構築委託事業(国委託・2026年)
紀南地域で取り組んでいるタイ王国向けカンキツ輸出では、病害虫の侵入を防ぐための検疫措置が相手国から求められている。しかしながら、求められている検疫措置は、果実の鮮度保持への悪影響が指摘されており、輸出量拡大の障害となっている。そこで、鮮度保持への影響がより少ない新たな検疫措置手法の検討を行う。
連携先:農研機構、愛媛県等

紀南地域で取り組んでいるカンキツの輸出は、その品質が評価され、輸出先からのニーズは高いが、輸送や流通時に生じた腐敗等によるロス果が問題となっている。発生要因は栽培管理、輸送時の温度・湿度条件、収穫以降の取扱いで発生する傷など、多岐にわたることから、生産、収穫、選果、流通の各段階で原因を調査するとともに、効果的な軽減策を検証する。
連携先:JA伊勢、紀州普及センター
4.果樹病害を対象とした新規耐雨性展着剤の利用技術の開発(共同研究2026年)
かんきつ園地では高品質果実の生産に向けて病害防除が行われている一方で、降水量が多い地域であることから生産現場では殺菌剤の耐雨性向上や殺菌効果の安定化が望まれている。そこで、新規耐雨性展着剤を用いた防除技術の開発により、防除効果の向上を目指す。
連携先:農薬メーカー

土壌伝染病害に対抗できるブランドカンキツ品種の選抜、次世代につなぐ省力的な栽培体系の開発、現場で問題となっている各種病害虫対策技術の開発、産地戦略品種の改良と開発、害虫モニタリングシステムの実証等に取り組む。


6.東紀州地域の高品質カンキツ生産を支える新しい品種の適応試験(委託研究・2026年)
農研機構で育成されたカンキツの東紀州地域での適応性を検討する。 連携先:農研機構