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平成21年01月27日

6.環境に優しい鳥害防止対策 第1報カンキツ園における鳥害の実態と防除方法の効果

竹内雅己・山上尚史・輪田健二

ヒヨドリは10月上中旬に三重県紀南地域に飛来する。山林自生の果実は12月下旬にほぼ落果するので、この頃からカンキツ園の被害が増加すると考えられる。ヒヨドリは自生林の果実のなかでは特にヒサカキとカクレミノを好むようであった。また、カンキツ品種のなかでは青島温州を特に好むが、果皮が厚い品種は好まなかった。既存の防除方法を検討した結果、鳥の視覚を刺激する蛇状機器でも、忌避物質のアントラニル酸メチルでも2週間の防止効果が認められた。また、オカラを利用した代替餌は、カンキツ品種の中で強い嗜好を示す青島温州よりも好まれ、オカラ利用による防除の可能性が示唆された。

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