現在位置:
  1. トップページ >
  2. 観光・産業・しごと >
  3. 農業 >
  4. 農業研究所 >
  5. 成果情報 >
  6. 研究所報告 >
  7.  1.施設栽培のトマト、イチゴで発生する病害虫や天敵に対する電解機能水利用への試み
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  農林水産部  >
  3. 農業研究所
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
平成21年01月27日

1.施設栽培のトマト、イチゴで発生する病害虫や天敵に対する電解機能水利用への試み

冨川章・大久保憲秀・北上達・黒田克利

塩化カリウムを添加した蒸留水を電気分解し、強酸性水と強アルカリ性水を製造し、強酸性水を使ってトマトの灰色かび病、同葉かび病、同うどんこ病、いちごうどんこ病に対する防除効果を調べた。強酸性水を散布した時、トマト灰色かび病菌分生子では発芽阻害が、またイチゴうどんこ病菌では分生子および菌糸組織が収縮により消滅することが観察された。強酸性水を圃場で散布した時、トマト、イチゴのうどんこ病に対する防除効果は高く、トマト灰色かび病では防除に有効であった。強酸性水を使って、ワタアブラムシ、ミナミキロアザミウマ、ナミハダニ、シルバーリーフコナジラミ、トマトサビダニへの影響を調べた。さらに天敵であるオンシツツヤコバチ、ハモグリコマユバチ、イサエアヒメコバチ、コレマンアブラバチ、ショクガタマバエ、チリカブリダニ、ナナホシテントウへの影響を調べた。強アルカリ性水を使って、ワタアブラムシ、ミナミキロアザミウマ、カンザワハダニ、トマトサビダニへの影響を調べた。強酸性水処理はトマト葉かび病、害虫、天敵に対する効果はなかった。強アルカリ性水処理は、殺虫・殺ダニ効果はなかった。トマト、イチゴに強酸性水を散布したところ、トマトでは葉に局部的な白斑症状、果実にそうか症状を生じたが、イチゴでは傷害は認められなかった。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農業研究所 〒515-2316 
松阪市嬉野川北町530
電話番号:0598-42-6354 
ファクス番号:0598-42-1644 
メールアドレス:nougi@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000051710