極早生温州の新品種「みえ紀南1号」を登録申請しました
1.東紀州地域または三重県の極早生温州みかんのおかれている現状・背景
三重県東紀州地域における極早生温州みかんの生産は温州みかんの約48%を占めています。三重県でおもに栽培されている極早生温州は「崎久保早生」ですが、糖度がやや低いため他産地との競合により厳しい状況が続いています。最近では、マルチ栽培による高糖度化が図られていますが、マルチ栽培不適地や生産者の高齢化による労力不足から露地栽培での高糖度系極早生温州の育成が産地の維持発展のためには是非必要となっています。
2.新品種の特徴
平成5年に極早生温州みかんである「崎久保早生」に「サマーフレッシュ」の花粉を交配する事によって得られた種子を用いて育成された珠心胚実生系統です。3カ年の果実品質調査の結果、「崎久保早生」に比べて果肉色が濃く、糖度が平均1.2度高く、クエン酸の減少も早いことがわかりました。
3.写真
写真1崎久保珠心胚育成原木 (10月3日) |
写真2崎久保珠心胚育成果実 (10月3日) |
4.今後の方向
地域の皆さんとと協力しながら、新たなブランドとして位置づけられるように生産振興を推進します。
(!)平成18年2月13日に品種登録の出願をしました。
三重県農業研究所
紀南果樹研究室
市ノ木山浩道
連絡先
電話:05979-2-0008
FAX:05979-2-2679
電子メール:nougi@pref.mie.jp