令和7年2月26日(水)、当センター職員が松阪市立櫛田地区市民センターで「古代の飯野郡を掘る ~櫛田川流域の開発史~」と題し講演しました。参加者は揥水住民自治協議会の26名でした。
講演では、櫛田川の移り変わりや古代飯野郡の成り立ちについて説明した後、近年の松阪市堀町遺跡、朝見遺跡の発掘調査成果から、平安時代に櫛田川下流域の耕地開発が著しく進んだことや、縄文時代以前に櫛田川から分かれた小河川が、一帯の開発に深く関係したことを紹介しました。
参加者からは、「古代飯野郡と伊勢神宮・斎宮の関わりがよくわかった」「櫛田川の話が興味深かった」などの感想がありました。松阪市櫛田地区は櫛田川のそばに位置するため、川と人の暮らしというテーマに興味を持ってもらえたようです。
三重県埋蔵文化財センターでは、今後も様々な形で、地域の発掘調査成果を紹介していきます。(活用支援課)
会場の様子
