11月16日(土)に、公開考古学講座「三重を掘る」第4回を開催しました。
今回の講座は三重県生涯学習センターとの共催講座となり、男女共同参画センター「フレンテみえ」の多目的ホールを会場に、「日本考古学・古代史上における三重」と題した講座を行い、会場に180名、オンライン視聴で112名の方が参加されました。
講座では、1万年以上前の縄文時代初めにつくられた、現状で日本最古とみられる土偶が出土した松阪の粥見井尻遺跡や、古墳時代前期に作られた日本最古の庭とされる伊賀の城之越(じょうのこし)遺跡など、考古学に深いかかわりがある三重県の遺跡を紹介しました。
そのほかにも、伊勢神宮や、県内の中世・近世の城館(じょうかん)についても紹介し、縄文時代から戦国時代まで時代を幅広く取り上げ、それらが日本史のなかでどのような意味をもつのかなどを分かりやすく解説しました。
三重県生涯学習センターとの共催講座ということもあり、初めて参加される方が半数近くもいらっしゃいました。中には高校生の方もご参加いただくなど、様々な年齢層の皆さんに講座を楽しんでいただきました。
今回は時代や地域を幅広く扱った講座となりましたが、事後アンケートには、「古代を語る遺物のことが、わかりやすく説明されてよかったです。三重県には、すごーいものがあるんだよ!と誇らしく思いました」「県下全域の古代・中世の通史的な内容で様々な遺跡の理解ができました」「タイトル通りであるし、それぞれについて更にくわしく知ってみたくなった」「石器・土器や土偶・道具・武器についての歴史が良くわかった」などの記述があり、楽しんでいただけた方が多かったようです。(活用支援課)