9月9日(月)に、度会小学校の1年生43名を対象に授業を行いました。担任の先生からは、授業で縄文土器の文様を施文する体験をさせたいので、本物の土器や石器に触れる活動と学校周辺の遺跡紹介をして欲しいとの要望をいただきました。
授業では最初に埋蔵文化財センターの仕事を紹介し、度会小学校のグラウンドからも弥生土器が出土した記録があることを伝えてから、スライドと実物資料を使用して学校の近くにある山崎遺跡、森添遺跡の紹介と出土した「どうぐ」についての説明を行いました。
その後、展示した遺物や、石器の材料であるチャートなどの原石に触れ、観察してから教室へ移動し、学校の先生の指導の下、粘土に施文する体験をしました。
授業前は、1年生のみなさんが対象ということで、遺跡や遺物に興味を持ってくれるかと心配もしていましたが、質問に対して活発に発言してくれるなど、熱心に取り組んでくれました。事後に先生から聞かせていただいたお話しでは、砂場で「はっくつ」をしたり、川原で石材を探してみたりしたことを報告してくれる児童もいたようです。
今回は度会町教育委員会にも協力をお願いし、森添遺跡についてのパンフレットも全員に配付しました。これをきっかけに地元の歴史や文化財について興味を持ってほしいと思っています。