7月13日(土)に、公開考古学講座「三重を掘る」第2回を開催しました。
今回の講座では「古墳時代における伊勢・伊賀の須恵器生産」と題する講演を行い、40人の方が参加されました。
講演では、須恵器出現の背景や伝来の過程、土師器との違いなどの基礎的な内容からはじまり、窯のしくみや使用された道具についての説明がありました。その後、伊勢・伊賀地域での須恵器の生産はどのような様子であったのか、流通の過程などについても解説を行いました。また、会場内には、講座で登場した窯の遺物が展示され、参加者は休憩時間などに手に取って観察したり、講師に質問したりしていました。
事後アンケートには、「須恵器は大和政権が生産を管理している認識だったが、各地域で土着化したという話を伺えて新しい視点をもつことができました」「須恵器についてたいへんわかりやすい説明でした。津地域で初期の須恵器生産が行われていたことに興味深かったです」「須恵器にそれほど興味がありませんでしたが、いろいろな発見があり、身近なことが分かり楽しかったです」などの記述があり、楽しんでいただけた方が多かったようです。
講座の様子
展示した遺物の様子