最初に相可高等学校の食物調理科調理実習棟建設時の発掘調査を例に、文化財の調査、保存について学んだあと、相可高校近隣の縄文時代の遺跡である坂倉遺跡、新徳寺遺跡の遺構、遺物について学びました。その後、新徳寺遺跡から出土した辰砂(しんしゃ)原石を紹介し、丹生の水銀鉱山と、水銀を加工した伊勢白粉(いせおしろい)に触れ、松坂商人の内、最も早く江戸に進出を果たした櫛田川グループ(射和商人:いざわしょうにん)を紹介しました。最後に相可に在住されていた本草学者、西村広林や射和に在住されていた竹川竹斎と射和文庫などの学習を通じて古くからこの地域が豊かな歴史や文化を有していることについて学びを深めました。
当日、取材していただいた夕刊三重のインタビューを受けた生徒は「遺跡は遠い存在だったと思っていたけれど、こんなに身近にあるとは驚きだった。入学するときに、伝統文化を大切にしていることを知ったので、もっと自分でも調べていきたい」と話していたようです。
三重県埋蔵文化財センターでは、実際の遺物や保管している調査データを活用し、学校の教科学習でのアクティブラーニングや高等学校の「総合的な探究の時間」、小中学校の「総合的な学習の時間」での探究活動を支援していきたいと考えています。学習内容は担当の先生方と相談しながら考えていきます。ぜひ、ご活用ください。

