2月18日(土)、名張市内の学校で推進している「なばり学」の一環として出前授業を行いました。今回のテーマは「円筒埴輪づくり」で、小学生13人と、保護者のみなさんが参加されました。
最初にスライドを使い、埴輪と古墳について学習しました。犬とイノシシの埴輪がセットで出土することを例に埴輪にはストーリーがあることなどを紹介するとともに、大仙古墳に関するクイズを交えたこともあって、低学年のみなさんも熱心に講義に参加されました。
その後、円筒埴輪の作成に入りました。難しい部分は保護者やスタッフの支援を受けながら、全員が高さ20cmほどの円筒埴輪を作ることに成功しました。作成時間に余裕があった人は自分で作った動物を飾り付けたり、透かし孔の形を工夫したりするなど、個性豊かな作品を仕上げていました。
最後に古墳時代の埴輪づくりの様子を紹介しながら、この後に乾燥、焼成という過程を経て埴輪が完成することに触れるとともに、名張には有名な遺跡や古墳があるので今後も関心を持って学んでほしいことを伝えました。
参加者アンケートでは、ほぼ全員が「とても楽しかった」「良く分かった」と回答され、古墳、埴輪についての知識が得られて勉強になったとの声もいただきました。また、取り組みの事前事後に郷土資料館に展示してある土器などを見学される方もみえ、郷土の歴史や文化に関心を持っていただく一つの機会となりました。
埴輪・古墳についての講義
円筒埴輪づくりの説明
制作の様子
基部をつくる
透かし孔をあける
完成した円筒埴輪。ヨコハケも入っている。