令和4年12月3日(土)、いなべ市北勢町向平の下平大野B遺跡で発掘調査現地説明会を開催しました。当日は前日とはうって変わった好天に恵まれ、47名の参加がありました。
遺構については、今回の発掘調査で発見した弥生時代中期(約2,300年前)の掘立柱建物1棟を中心に参加者に間近で見学していただきました。また、これまでの調査で確認した弥生時代の集落の状況についてパネルなどをまじえて説明を行いました。
遺物については、掘立柱建物の周囲で出土した弥生土器の甕・壺のほか、これまでの調査で出土した弥生土器や石器、近隣の下平大野A遺跡の石器を展示し、当時の人々がどんなものを使用して生活していたかについて説明しました。
今回の現地説明会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、参加者の皆様には受付での検温、連絡先の記入などにご協力いただきました。また、密集・密接を避けるため、一箇所に集まっての全体説明は行わず、自由に遺構・遺物を見学し、各所で職員が個別に説明を行いました。
参加者からは、「私のすまいの近い場所に古代の人類が住居をかまえていたことがわかりました」「きれいな形の掘立柱建物にロマンを感じます」「とてもくわしく親切に教えて頂きました」などの声が寄せられました。
今後も発掘現場での説明会等を通じて、可能な限り調査の成果を紹介します。
現地説明会の様子 遺物説明の様子
遺構説明の様子 遺構見学の様子