9月10日(土)に、公開考古学講座「三重を掘る」第3回を開催しました。
今回の講座では「Let’s cooking? 縄文時代の調理事情」と題して講演を行い、33人の方が参加されました。
講演では、講師が作成した「石器が本当に使えたのか」を実験する動画を視聴したあと、炉穴や石で作られた炉の使われ方、地域差についての解説を行いました。また後半では、大正時代に岡山県の津雲(つくも)貝塚から発掘された縄文人の骨に残された傷が、最近になってサメによるものと特定された事実を紹介しながら、研究の深まりについて思いを馳せるとともに、当事と現代の生活に必要なものを得る方法の比較を行い、縄文人の生活に関する技術の高さについての考察を深めました。
事後アンケートには、「石器を作り、実際に使用する実験などユニークで興味を引くものでした。」「100年前の資料からでも新たな発見があったことに感心しました。」などの記述があり、みなさんに楽しんでいただけたようです。
(PDF) (YouTube)
講座の様子