令和4年8月21日(日)、いなべ市北勢町下平の下平大野B遺跡で発掘調査現地説明会を開催しました。当日は降雨が心配される天候でしたが、63名の参加がありました。
今年度の発掘調査で発見した遺構については、弥生時代中期(約2,300年前)の竪穴建物2棟を中心に、参加者に間近で見学していただきました。遺物については竪穴建物等から出土した弥生土器の壺、そして石器剥片や中世から近世の陶器片、さらには近くの空畑遺跡で出土した縄文土器を展示し、ご覧いただきました。
今回の現地説明会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、参加者の皆様には受付での検温、連絡先の記入などにご協力いただきました。また、密集・密接を避けるため、一箇所に集まっての全体説明は行わず、自由に遺構・遺物を見学し、各所で職員が個別に解説を行いました。参加者からは、「どこをみるとよいかを説明してもらったので、よくわかった。」「昔の人々の姿が身近に感じられ、想いをはせることができる。」など好評をいただきました。
今後も発掘現場での説明会等を通じて、可能な限り調査の成果を紹介します。
遺構見学の様子 遺物見学の様子
遺構見学の様子 遺構見学の様子