令和4年5月28日(土)に、皇學館大学で出前授業を実施しました。対象は考古学Ⅰを受講する大学2年生でした。
講師の方から事前に、学生たちに実物の土器を見せて授業を行いたいという依頼を受けて、埋蔵文化財センターが所蔵する土師器や須恵器を持っていき、授業で活用していただきました。
学生たちは、実物の土器を手に取り、質感や重さなど体感していました。また、土器の形や土器の形を整える時に使った道具の痕跡など、細かい部分まで観察していました。
学生のアンケートから、「土器を持ち上げたりして重さや硬さを感じることができました。」「穴があいている土器の用途が気になりました。」「特に灰色で口が細めの土器は、見ていて心惹かれました。」という声がありました。
学生にとって、実物の土器を観察することは、土器の特徴を捉えたり、土器の機能性について考えたりするよい手立てとなったようです。また、心惹かれたという学生がいたことは嬉しい限りです。
授業内容に即した土器など遺物の活用は、実物に触れてもらえる貴重な機会です。これからも積極的に活用していきたいと思います。
授業で活用した土器
土器が割れないように梱包 遺物の積み込み風景