10月3日に三重県総合博物館(MieMu)で開催されている企画展「寺院に伝わる戦国の残像~北畠氏のいた時
代~」の関連講演会「中世の村落小倭と城郭」を行いました。
小倭(おやまと)は、現在の津市白山町佐田・上ノ村とその周辺にあたります。この地には14世紀ごろから奈良西大寺末寺の寺院が営まれます。15世紀後半には室町将軍の弟である足利義視(あしかがよしみ)がこの地に滞在し、伊勢国の大名北畠教具(きたばたけのりとも)と会見します。16世紀になると、さらに多くの寺院と城郭が造られます。
今回の講演では、小倭に残る寺跡や城跡の遺構、出土遺物を中心に当時の状況を探ってみました。聴講者はみなさん熱心に耳を傾けていただきました。