令和3年7月22日(木・祝)、いなべ市北勢町下平の下平大野A遺跡で発掘調査現地説明会を開催しました。当日は好天に恵まれ、52名の参加がありました。
今年度の発掘調査では、中世(室町時代~戦国時代)の塚墓や縄文時代の竪穴建物跡の遺構がみつかり、参加者に間近で見学していただきました。遺物については塚墓の溝から出土した常滑焼の甕(かめ)の破片や、竪穴建物跡から出土したチャート製の石鏃(せきぞく)や剥片、近くの空畑遺跡で出土した縄文土器などを見学していただきました。
今回の現地説明会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、参加者の皆様には受付での検温、マスクの着用、連絡先の記入などにご協力いただきました。また、密集・密接を避けるため、一箇所に集まっての全体説明は行わず、自由に遺構・遺物を見学し、各所で職員が個別に解説を行いました。参加者からは、「遺跡の様子を発掘担当者から直接聞けた。」「ていねいな説明でわかりやすかった。」など好評をいただきました。
今後も発掘現場での説明会等を通じて、可能な限り調査の成果を紹介いたします。