令和3年7月21日(水)に、津市雲出市民館開放日に合わせて、出前講座として、『雲出のむかし 島貫遺跡と宮間戸遺跡』と題して話をしました。小学4年生を含む8名の方に受講していただきました。
津市南東部にある雲出地区は水田や畑地が広がるのどかなところでしたが、造船所やいろいろな工場、ショッピングセンターなどが進出し都市化が進んでいます。その雲出地区のむかしの地形を、農業用水「雲出井」の流れ方や遺跡の分布を紹介して、江戸時代以前といま目にする風景とは違っていたことを説明しました。その後、島貫遺跡(しまぬきいせき)と宮間戸遺跡(みやまどいせき)の発掘調査の成果を紹介しました。受講された皆さんは、家の近くに遺跡があることや、小学校の南側の畑が遺跡で通学路がそこを通っていることに驚いていました。講座の最後には持参した遺物を手にとったりして観察していただきました。今回の講座が、身近な遺跡に興味を持っていただくきっかけになればと思います。