両日とも、松阪市でも産出する鉱物の辰砂(しんしゃ)から作られる、水銀朱という赤色の顔料が、弥生時代や古墳時代にどのように使われていたのか、そして、当時の中国で広がりをみせていた神仙思想(しんせんしそう・主に不老長寿や仙人に関する思想)と、どのような関係があったのか、といったことについて、遺跡や土器・石器などの写真を交えながら解説しました。やや専門的な内容でしたが、受講者の方々には非常に熱心に聞いていただき、終了後には質問に来られる方もおられました。
寿大学では、これまで考古学に関係する講座はあまりなかったそうですが、今回の講座が、考古学や、三重県が有数の産地である辰砂や水銀朱に興味を持っていただくきっかけになればと思います。
