令和元年11月10日(日)に、四日市市茂福にある県立北星高校通信制課程で、総合的な学習「文化と国際理解」の出前授業を行いました。授業に参加した生徒は19名でした。
初めに、北星高校や四日市ジャンクション周辺にある遺跡を紹介しました。身近な場所にもたくさんの遺跡があることを知り、「自分の家の近くにある遺跡について調べてみたい。」と、生徒は遺跡に興味を持ったようでした。出土した本物の遺物や粥見井尻遺跡の日本最古の土偶レプリカに触れる体験は、石包丁づくりの製作途中に3班に分けて行い、じっくり観察してもらいました。「本物はすごいなと思った。」「昔の人の大変さが伝わった。」などの感想があり、当時の人々の生活を知り、考えるよい機会となりました。
石包丁づくりは、滑石を粗い紙やすりで石包丁の形に削り、水の中できめの細かい紙やすりで磨いて作ります。生徒たちは納得がいくまで削って、磨いて、楽しそうに作っていました。思い思いの石包丁ができあがり、用意した稲穂を摘み取ってみると、その切れ味のよさに多くの生徒が満足していました。アンケートでは、「小学校の図工のようなワクワクを感じながらできて楽しかった。」「昔の人は道具1つに多くの時間と労力をかけて作っていたんだと思った。」という声が聞かれました。
今後も埋蔵文化財に興味を持ってもらえるように取り組んでいきます。