まず、縄文時代、弥生時代、古墳時代の気候や食べ物、道具などを題材に授業を行いました。縄文・弥生それぞれの時代の気候、期間、食べ物、道具について説明した後、二つの時代の違いを考え、配布したワークシートにまとめました。古墳時代では、「クニ」がまとまってヤマト朝廷が成立していったこと、大きな墓を造るようになったこと、大陸からやってきた渡来人によって須恵器(すえき)やかまどなどの新しい文化がもたらされたことなどについて学習しました。
次に、明合小学校区周辺の遺跡地図や出土遺物を用いて授業を行いました。校区には古墳などの遺跡がたくさんあること、中でも明合古墳は双方中方墳という珍しい形の古墳で、地域の大切な遺跡であり、国の文化財になっていることを学習しました。学校近くの大塚(おおつか)C-1号墳や山ノ下(やまのした)古墳群については、発掘調査のときの写真を見て調査の様子を知りました。
出土遺物の観察では大石(おおいし)遺跡や納所(のうそ)遺跡など、津市内の発掘調査で出土した土器や石器を見て、模様や形の特徴、用途などについて説明を聞きました。
最後に、土器や石器を間近に見たり、触れたりする活動を行いました。児童のみなさんは、興味を持ってじっくり観察したり、手触りや重さを確かめたりしていました。
授業後のアンケートには、「まが玉は思っていたよりも、ずっときれいだった。矢じりもすごくちょんちょんで当たったらいたそう」「歴史全体の流れや、このちいき(明合)の近くのことが分かって、とてもおもしろかった」といった感想がありました。
今後も、本物の資料に触れ、地域の歴史に関心を持てる授業に取り組んでいきます。
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