はじめに、「WHY」(なぜ?どうしてそうなった?)を念頭にこれからの学習に臨んで欲しいと話をしました。社会科は暗記科目という印象が強く、つまらない・苦手と感じる子どもたちも少なくありません。しかし、社会科は暗記するだけのものではなく、「考える教科」であり、遠い世界のことではなく、もっと身近にあるものと感じてほしいと考えています。
次に、センター作成のDVDを視聴して旧石器時代、縄文時代、弥生時代を振り返り、「気候は暖かかったのか、それとも寒かったのか」「食べ物はどんな風にして、何を食べていたのか」などを話して、時代の変化とともに変わっていったもの・ことについて学びました。その一例が、土器です。縄文時代に土器が発明されたこと、そこから煮炊きができるようになったことを説明していきました。
時代の流れを概観したあと、小学校区の遺跡地図を使って自分に住んでいる地域にどのくらい遺跡があるかを確かめました。学校の近く、家の近くにもあるんだ、とわかってくれました。そのあと、校区内3遺跡の発掘調査で出土した遺物を観察して直接触れる体験の時間になりました。学校の隣の小野江甚目遺跡出土馬形埴輪や舞出北遺跡出土弥生土器壺など大きなものから、前田町屋遺跡出土の小さな縄文土器まで熱心に見ていきました。
子どもたちは、土器を持ち上げて「重い」「すごい」と笑顔を見せるだけでなく、「土器の模様にも注目してみて」と言うと、「弥生時代は綺麗な横線でデザインしている」と注意深く観察している姿勢もみられました。