初めに、縄文時代と弥生時代の違いを食事模型や石器、土器を使って学習しました。食生活は意外と豊かで、縄文時代にもドングリクッキーを食べていたことや弥生時代の米は赤かったことも学びました。縄文時代の鏃は狩りの道具で小さいのに対し、弥生時代の鏃は武器で大きいことを知って、昔の人の知恵に驚いていました。また、土器を実際に見たり、持ったりして、模様の違いや思ったより軽いことに気づくなど、注意深く観察していました。
次に、弥生時代の生活が描かれた想像図と現在の羽津地区の地図を見ながら、弥生時代の遺跡が羽津地区のどこに多いのかを予想しました。理由を発表した後に、羽津地区の遺跡地図を見せ、縄文時代には海であった所や川があって水を確保しやすい所を説明しました。昔の人たちは安全で住みやすい所を選んで生活していたことに気づき、うなずきながら話を聞く姿が見られました。また、羽津小学校近くの志氐(しで)神社には、前方後円墳があることを初めて知り、歴史を身近に感じていました。
授業後寄せられた感想では、「土器を持ってみて、意外に軽かった」「志氐神社の古墳は、だれの墓なのか」といった内容に関することのほか、「他の時代も知りたくなった」「縄文時代や弥生時代にはあまり興味がなかったけど、話を聞いて興味ができた」といった今後の歴史学習につながる声が聞かれました。
これからも歴史や地域の身近な遺跡に興味を持ってもらえるように努めます。