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令和06年10月17日

埋蔵文化財センター

県民ホール・県庁舎での展示

県庁 県民ホール

「六大(ろくだい)A遺跡の展示」

 現在、県民ホールの展示では、平成6・7年度に行われた一般国道23号中勢道路建設事業に伴う事前調査によって発掘された六大A遺跡(津市大里窪田町)の出土品を紹介しています。
六大A遺跡では、石組みの井泉(せいせん)と大溝が見つかり、多量の土器や木製の武器、祭祀具、滑石製の模造品などが出土しました。このことから、古墳時代に大規模な湧水祭祀(ゆうすいさいし)が行われていた場所と考えられます。また、初期須恵器や韓式系土器が県内で最も多く出土しています。このことは当地に朝鮮半島からの渡来系集団が居住していたことを示しています。
  
 これらの遺物は古墳時代のこの地域の国際的な歴史状況を物語る貴重な資料であり、出土品のうち初期須恵器47点、韓式系土器60点は三重県の有形文化財に指定されています。 
今回は絵画土器や子持勾玉など、計11点を来年1月中旬頃まで展示しています。お近くにお越しの際にはぜひご覧ください。
 

松阪庁舎

「伊坂城(いさかじょう)跡の展示」

 現在、松阪庁舎の展示では、平成12・26年度に行われた近畿自動車道名古屋神戸線建設事業に伴う調査によって発掘された伊坂城跡(四日市市伊坂町)の出土品を紹介しています。
 伊坂城は戦国時代(約500~400年前)、丘の上に築かれた東西650メートル、南北130メートルの城です。この城の守りは堅く、上部に櫓(やぐら)を備えた「櫓門(やぐらもん)」を持ち、深さ5メートルを超す堀や、急な斜面の切岸(きりぎし)などを備えていました。矢じりや火縄銃の弾、投石用の石つぶてなどの武器も出土しており、当時の緊迫した状況がうかがえます。
 今回は天目茶碗や青磁の香炉など、計11点を来年1月中旬頃まで展示しています。お近くにお越しの際にはぜひご覧ください。

伊賀庁舎

「石薬師東古墳群(いしやくしひがしこふんぐん)の展示」

 現在、伊賀庁舎の展示では、平成5~8年度に行われた三重県消防学校施設・設備整備事業に伴う調査によって発掘された石薬師東古墳群(鈴鹿市石薬師町)の出土品を紹介しています。
 この調査では今から約1500年前の古墳が40 基以上確認され、このうち、直径約15mの円墳である63 号墳からは、三重県最大の馬形埴輪が出土しました。被り物、もしくは垂れたたてがみと考えられる頭部の装飾は、全国的にも類例のない独特なものであり、県の有形文化財に指定されています。この馬形埴輪は10月中旬から東京国立博物館で開催される特別展「はにわ」で展示されるほか、2025 年1月末からは九州国立博物館でも展示される予定です。
 今回は県指定有形文化財の馬形埴輪と同じ63号墳から出土した他の馬形埴輪の杏葉(ぎょうよう: 馬を飾った馬具) など埴輪のパーツのほか、祭祀を行った際に使われたと考えられる須恵器や、筒形器台(つつがたきだい)・子持𤭯(こもちはそう)という珍しい形をした須恵器を1月中旬まで展示しています。お近くにお越しの際にはぜひご覧ください。
 

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 埋蔵文化財センター 〒515-0325 
多気郡明和町竹川503
電話番号:0596-52-1732 
ファクス番号:0596-52-7035 
メールアドレス:maibun@pref.mie.lg.jp

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