「六大(ろくだい)A遺跡の展示」
現在、県民ホールの展示では、平成6・7年度に行われた一般国道23号中勢道路建設事業に伴う事前調査によって発掘された六大A遺跡(津市大里窪田町)の出土品を紹介しています。
六大A遺跡では、石組みの井泉(せいせん)と大溝が見つかり、多量の土器や木製の武器、祭祀具、滑石製の模造品などが出土しました。このことから、古墳時代に大規模な湧水祭祀(ゆうすいさいし)が行われていた場所と考えられます。また、初期須恵器や韓式系土器が県内で最も多く出土しています。このことは当地に朝鮮半島からの渡来系集団が居住していたことを示しています。 これらの遺物は古墳時代のこの地域の国際的な歴史状況を物語る貴重な資料であり、出土品のうち初期須恵器47点、韓式系土器60点は三重県の有形文化財に指定されています。 今回は絵画土器や子持勾玉など、計11点を来年1月中旬頃まで展示しています。お近くにお越しの際にはぜひご覧ください。 |