「石薬師東古墳群(いしやくしひがしこふんぐん)の展示」
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現在、県民ホールの展示では、平成5~8年度に行われた三重県消防学校施設・設備整備事業に伴う調査によって発掘された石薬師東古墳群(鈴鹿市石薬師町)の出土品を紹介しています。
この調査では今から約1500年前の古墳が40 基以上確認され、このうち、直径約15mの円墳である63 号墳からは、三重県最大級の馬形埴輪が出土しました。被り物、もしくは垂れたたてがみと考えられる頭部の装飾は、全国的にも類例のない独特なものであり、県の有形文化財に指定されています。この馬形埴輪は現在、九州国立博物館で行われている「特別展 はにわ」でも展示されています(5月11日まで)。 今回は県指定有形文化財の馬形埴輪と同じ63号墳から出土した他の馬形埴輪の杏葉(ぎょうよう: 馬を飾った馬具) など埴輪のパーツのほか、祭祀を行った際に使われたと考えられる須恵器や、筒形器台(つつがたきだい)・子持𤭯(こもちはそう)という珍しい形をした須恵器を展示しています。お近くにお越しの際にはぜひご覧ください。 |