1月13日(土曜日)に、三重県埋蔵文化財センター嬉野分室において、公開考古学講座「三重を掘る」(第5回)を開催しました。
今回は「伊賀の山間部の歴史-上長瀬遺跡(名張市)の発掘調査から-」と題して、三重県埋蔵文化財センター職員の谷口文隆(たにぐちふみたか)が講演を行い、39名の方にご参加いただきました。
上長瀬遺跡は、名張川上流山間部にある鎌倉時代の遺跡で、伊賀盆地の平地部を通る初瀬街道と、奈良の都と伊勢神宮を最短で結ぶ伊勢本街道とのちょうど中間地点に位置しています。約800年前の源平の時代における山間部の屋敷地の様子や、畿内の影響をみせる伊賀地方の出土土器を中心に、縄文時代から江戸時代までの歴史の流れを紹介しました。
終了後も遺物を間近に見ながら質問される方々の姿が見られ、参加者の熱意と関心の高さを感じることができました。