12月3日(日)に三重県農業大学校を会場として行われた「農大祭&西山農業祭り」に埋蔵文化財センターも参加しました。
「農業・食」をテーマとしたイベントでしたので、弥生時代に煮炊きに使われていた甕(かめ)や食器として使用されていた高坏といった「ホンモノ」の土器を展示したほか、当センター製作の食事復元模型の展示など、古代の食事を実感していただけるようにしました。
遺跡からの出土品をもとに復元した農具も手にとっていただけるようにしたほか、農具とともに貫頭衣を着て写真をとっていただけるコーナーも設け、たくさんの方が写真をとられていました。
縄文土器づくりに用いられた施文具を使って、粘土に文様付けを体験できるコーナーも盛況で、1日を通じ、のべ490人もの方にブースへ来ていただき、「実際に持って見ると土器が意外に軽かった」「昔の農具は以外に重かった」といった感想があったほか、文様付け体験でも子どもたちが思い思いの文様を楽しく作っていました。
なお当日は広報の一環として、「天白遺跡(松阪市)」の土偶の妖精、「ダンシング☆テンちゃん」も職員とともに会場をまわらせていただきましたが、来場者のみなさんに多数お声がけいただき、知名度の高さにこちらが驚かされる一日となりました。
今後もこういったイベントへの参加を通じて、埋蔵文化財センターの活動や調査の成果をお知らせしていきたいと考えております。ありがとうございました。