平成29年6月13日(火)、津市立北立誠小学校で出前授業を行いました。対象は6年生児童3学級83名、45分授業2時限を2回での実施でした。
授業では、日頃生活している北立誠小学校の校区の地下にもたくさんの遺跡があることを紹介しました。北立誠小学校の近くには遺跡の調査の中で過去の地震のあとが見つかった遺跡(鬼が塩屋遺跡)や、発掘の中で第2次世界大戦中の焼夷弾がみつかった遺跡(ヲノ坪窯跡)などがあり、土器、石器だけではない発掘調査での発見の話は興味をもってもらえた様子でした。
また、県内の遺跡から出土した勾玉の実物も持参して、作業中にも観察してもらいました。体験で使用する柔らかな滑石とはちがった、メノウやヒスイなどの勾玉は興味を引いたようでした。
勾玉づくり体験では、勾玉の由来として、猛獣の牙を模して、その力を身につけようとしたのではないかという説や、メノウやヒスイといった石材が大変硬い石である事などを紹介したところ、児童の皆さんも古代の人々の苦労に思いをはせながら、自分なりの力のこもった勾玉をつくろうとがんばっていました。
事後のアンケートでは「きれいにできてよかった」「近くの遺跡についても調べてみたい」といった声が聞かれました。
今後も遺跡、ひいては歴史について興味を持ってもらえるように取り組みます。