遺跡の所在地:鈴鹿市石薬師町
員数:1
三重県指定有形文化財:考第21号(平成15年3月17日指定)
報告書:三重県埋蔵文化財センター『石薬師東古墳群・石薬師東遺跡発掘調査報告』(2000年)
平成5年度から8年度にかけて、三重県消防学校の設備整備に伴って実施した発掘調査で出土した埴輪です。63号墳は直径約15.0mの円墳で、周溝から埴輪がみつかりました。馬形埴輪の全長は、復元された尾部まで含めて約108cm、総高は81cmあり、馬の形として現在全体像がわかるもののなかでは三重県最大です。
特徴は、頭を覆う被り物、もしくは垂らしたたてがみといわれる部分で、全国的にみても類例がないことからきわめて独特の装飾といえます。そのほか、憂いをたたえた馬の表情や、豪華な馬具など、当時のようすを忠実に模した写実性の高い資料です。
石薬師東古墳群(東から) | 石薬師東古墳群63号墳(南から) |
馬形埴輪 | 馬形埴輪 |