当日は亀山市の小・中学校の先生方27名が参加されて、小・中1本ずつの実践レポートをもとに研究討議が行われていました。関小学校の先生からは、明治時代から戦前にかけて関町で関萬古の会社を創業した三谷耕一氏のことを題材にした実践報告がありました。また、中部中学校の先生からは、縄文時代と弥生時代の比較による人々の生活の変化について学習させる実践報告がありました。
関小学校の実践については、子どもたちにとって歴史の学習を身近に引き寄せる良い実践であることや、授業展開のヒントとして、三谷氏が萬古焼の工場を街道沿いの場所ではなく駅に近い場所に建てた理由などを子どもたちに考えさせる中で、当時の交通手段の変化について理解させること、などについて助言をさせていただきました。
また、中部中学校の実践については、自分の考えをペア・グループで発表しあうことなどで主体的に学習に取り組めるようにする良い実践であることや、子どもたちの暮らす校区内にもたくさんの遺跡があり、身近にある遺跡などを活かして授業の導入部で興味関心をもたせていくのも、子どもたちが主体的に学習できるようにするための一つの方法であること、などについて助言をさせていただきました。
埋蔵文化財センターの活動についても紹介し、出前授業や講座などを通して学校における歴史学習を進めるお手伝いをさせてもらっていることを説明しました。
校区内の遺跡地図を見て、遺跡の多さに驚かれていました。 | 埋蔵文化財センターの仕事についても説明しました。 |