今回は「みえの渡来人」と題して、三重県埋蔵文化財センター職員の髙松雅文(たかまつまさふみ)が講演を行いました。参加者は59名でした。
講演の前半では、渡来人がもたらした技術や文化によって、日本人の生活が大きく変化したことと、渡来人に関係が深いとされる遺物などについて解説を行いました。
さらに、講演の後半では、古い文献に登場する渡来系氏族について、職能や居住地などの特徴を紹介し、そのような渡来系氏族が県内に居住していた可能性について、考古学的な視点から考察を行いました。
講演の後は、展示した三重県指定有形文化財である六大A遺跡出土の韓式系土器や初期須恵器、木造赤坂遺跡出土の陶質土器などを講師の解説を交えてじっくりとご覧頂きました。
参加者の方からは、気付いたことや疑問点などについて質問が多く出され、参加者の熱意と関心の高さを感じることができました。また、「貴重な文化財をじっくり見ることができて良かった」等の声が聞かれました。
講座の様子① | 講座の様子② |
展示した出土遺物 | 展示遺物の解説を聞く参加者の皆さん |