5月14日(土曜日)に、三重県埋蔵文化財センター嬉野分室において、公開考古学講座「三重を掘る」(第1回)を開催しました。
今回は「江戸時代の伊勢参宮街道のにぎわい-市場庄遺跡の発掘調査成果から-」と題して、三重県埋蔵文化財センター職員の嶋田元彦(しまだ もとひこ)が講演を行い、51名の方に参加をいただきました。
市場庄遺跡のある六軒町は、伊勢参宮街道と初瀬街道の追分として、江戸時代の中期以降繁栄してきた地域です。昨年度、街道沿いで行われた発掘調査でみつかった遺構や遺物について、松坂城下町遺跡の遺物などと比較しつつ、それらからわかることについて報告しました。
終了後も遺物を間近に見ながら講師に質問される方の姿が見られ、参加者の熱意と関心の高さを感じることができました。
埋蔵文化財センターでは今年度も県内各地で発掘調査を行う予定です。今後も新たな発見と研究の進展が期待されますので、公開考古学講座や現地説明会の機会を通じて、皆さんに成果を公開する機会を設けるよう努めていきたいと思います。
講座の様子
遺物を観察する参加者