当日は地元にお住まいの方々をはじめ、40名の参加者がありました。
初めに、発掘調査現場に足を運んでいただき、遺構を見ていただきました。 今回の目玉となった「焼かれた古墳」ですが、現況は掘り上がって柱穴くらいしか確認できないため、パネル写真を使いながら、「焼土を除去すると炭が一面に広がった」「さらに炭の中から副葬された土器が姿を現した」等、調査過程を詳しく説明しました。 他にも周溝(しゅうこう)を伴う古墳を数基、平安時代や江戸時代のお墓、2つの土器を合わせた甕棺墓(かめかんぼ)を見ていただきました。甕棺墓は臨場感を味わっていただくために、取り上げずに土の中から見つかったままの状態で見ていただきました。
次に、当時の耳飾り【耳環(じかん)】、頸の長い壺(つぼ)、高杯(たかつき)、杯蓋(つきぶた)、銭など、出土した遺物を興味深く見ていただきました。
見学者からは、「これだけの素晴らしい成果があったこの遺跡は、今後どう保存していくのか?」「古墳時代から江戸時代にかけての長期間、墓地であったとの説明があったが、掘られていた穴はほとんど墓か?」「骨は見つかったか?」など、熱心な質問が寄せられました。