安養寺跡の発掘調査について
二見町賓日館
平成26年11月29日(土)、伊勢市二見町にある重要文化財の建物 賓日館 の大広間で「安養寺跡の発掘調査について」と題した出前講座を行いました。
安養寺跡は、平成4年度に発掘調査が行われ、平安時代末頃から鎌倉時代にかけての住居跡や庭園が確認され、土器や木製品などの多数の遺物が出土しています。この時代は、西行法師が活躍した時代でもあり、安養寺跡が西行に関連した遺跡である可能性も考えられています。発掘調査は、二見町が主体となって行われましたが、三重県埋蔵文化財センターも助言や図面作成などの支援を行っています。
賓日館では、地元有志の二見浦西行実行委員会により11月1日から30日まで、「そこに西行がいた!!2014」と題したイベントや出土資料の展示が行われ、今回の講座はこれに連動して伊勢郷土会によって企画されたものです。伊勢郷土会の会員以外にも二見町在住の方など総勢87名の方にご参加いただくことができました。
参加された方からは、「発掘調査時の現地説明会を思い出した」、「遺物が展示されており、解説が聞けて良く分かった」などの感想をいただきました。出前講座終了後には、二見浦西行実行委員会による西行を題材とした演劇も行われ、参加された方は西行に思いを馳せる一日になったのではないでしょうか。
講座の様子