公開考古学講座(第1回)を開催しました
4月20日(土曜日)、公開考古学講座「三重を掘る」(第1回)を開催し、43名の方に聴講いただきました。今回の講師は、昨年度まで当センター職員として発掘を担当していた、三重県立伊勢工業高等学校教諭の星野浩行(ほしのひろゆき)先生でした。「新しい文化財の仲間たち~大紀町 野添大辻遺跡(のぞえおおつじいせき)の発掘調査~」という演題でお話いただきました。
発掘調査では、縄文時代早期(今から約8000年以上前)の集落跡が確認されました。お話の中では、特に煙道付炉穴(えんどうつきろあな)について、様々な角度から撮影した写真をもとに、その特徴をわかりやすく解説していただきました。また、押型文土器(おしがたもんどき)の上半部がほぼ完全な形で出土したときの様子や、三重県における押型文土器出土遺跡分布について説明していただきました。
講座終了後には、出土した土器や石器を間近で観察していただきました。参加者の方からは、「押型文にもいろいろな種類があるんですね。」「これが8000年も前の土器なんですね。」といった驚きの声が聞かれました。
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会場の様子 |
押型文土器の説明 |
文様付けの実演 |