伊勢高校SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業に協力しました
平成24年8月1日(水)、伊勢高校SSH事業の校外研修活動に同行しました。これは文化系と理科系の接点がないかと伊勢高校からの相談を受けて、埋蔵文化財センターが一緒に考えたものです。
向かった先は、奈良市元興寺文化財研究所。
遺跡から出土する木製品や鉄製品の保存処理で有名な研究所ですが、その仕事の発端となった元興寺極楽坊(国宝)で、研究所の方からお寺の歴史、お堂の解体修理で保存科学の端緒となった小卒塔婆などが発見されたこと、それらをどうにかして保存しようとした経緯などの説明を受けました。
そのあと、生駒市にある同研究所保存科学センターに移動して、実際の作業場所や蛍光X線分析などのいろいろな装置を見学しました。
みなさん、熱心にメモをとっていて、時には研究所の方に質問などをしていました。歴史の仕事に理学部出身の方がたずさわっていることに驚いた様子でした。
元興寺極楽坊(国宝)内で | 小卒塔婆などが発見された境内にて |
収蔵庫で木製品保存の歴史を見る | 保存科学研究センターにて |
木器保存研究室にて | 文書補修 漉嵌(すきばめ) |