今回は生涯学習センターと共催で、「津市初!カマド塚発見!!-西毛谷(にしもうたに)A遺跡(津市河芸町)の発掘調査-」と題して、三重県埋蔵文化財センター職員の原田恵理子(はらだえりこ)が講演を行いました。参加者は97名と今年度最多の人数となりました。
講演の前半では、平成26・27年度に行った発掘調査で古墳時代から飛鳥時代にかけての古墳やお墓が多数みつかったこと、また、そのなかのひとつは、非常に珍しい「カマド塚」であったことを紹介しました。さらに、講演の後半では、遺跡周辺の地域が、県内でも須恵器生産の盛んな地域であったことや、調査で出土した遺物などを手がかりに、「カマド塚」に葬られた人物像についても推理を行いました。参加者の皆さんも歴史の謎に興味津々の様子でした。
講演の後は「カマド塚」から出土した土器を間近に見て、実際に触れて頂く時間を設けました。土器に触れながら、気付いたことや疑問点などを講師に質問される方も多くみえ、参加者の熱意と関心の高さを感じることができました。
講座の様子 | 講座の様子 |
「カマド塚」出土遺物 | 遺物を観察する参加者 |